実力派女優:瀧内公美 その魅力に迫る!

本作の主演を務める瀧内公美さんは、確かな演技力で見る人を圧倒する女優。2015年には白石和彌監督「日本で一番悪い奴ら」にて、打算的な若手婦警役を好演。2017年、廣木隆一監督「彼女の人生は間違いじゃない」にて主演。週末だけ高速バスに乗り、福島の仮設住宅から渋谷へ、デリヘルのアルバイトをしに行く市役所職員・金沢みゆきというもがき悩みながら今を生きるひとりの女性を繊細に演じ、第42回報知映画賞主演女優賞ノミネート、第72回毎日映画コンクール主演女優賞ノミネート、第27回日本映画プロフェッショナル大賞新人女優賞、2017年度全国映連賞女優賞などを受賞しました。また『火口のふたり』(19)では第93回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞を受賞し、高い評価を得ている実力派女優です。さらに最近では、話題となったドラマ「恋はつづくよどこまでも」(TBS)にも出演し、その確かな演技力で注目を浴びています。ここでは彼女の持つ大人の魅力に迫ります。

◆どんな役でも完璧にこなすカメレオン女優
大人気ドラマ「凪のお暇」(TBS)では、主人公・凪の元同僚であり、女性社員の中でリーダー的存在の嫌味な女性・足立心を演じ、その演技には「存在感がすごい!」「もはや足立さんの行動が気になる!」とSNS上をざわつかせました。さらにはキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞を受賞した『火口のふたり』では、結婚式を目前に再会したかつての恋人(柄本佑)と恋に溺れる姿を大胆に披露しています。全ての役を完全に演じ切るゆえに、「恋はつづくよどこまでも」(TBS)で演じた主人公・七瀬の頼れる先輩ナース役では、「凪のお暇」とのあまりのギャップに「同じ人とは思えない!」「足立さん役の人と気づいて鳥肌がたった…!」と驚きの声も多く上がりました。

◆リアリティのある演技と瀧内公美だけの色気
彼女の演技には“リアリティ”を感じさせるものが多く、フィクションであるはずの物語の中に一種、宿りを灯すような存在感に、観客はどんどん引き付けられることは間違いありません。例えば足立心(「凪のお暇」)の役で言えば、単なる嫌味な女性ではなく、「あーこういう人、いるよね」と誰もが思うような生々しさがあり、それが彼女の美しさと相まって彼女の演技から目が離せなくなってしまうのです。『火口のふたり』でもかつての恋人と過ごす日常のシーンの数々に“リアリティ”があり、より共感を得ることができます。本作でも裏アカウントにのめり込んでいく真知子を演じ、「だれかに必要とされたい」と羨望する彼女から、目を離すことができません。また彼女自身、真知子という役柄について、「承認欲求って目に見えないものですよね。そういうものを誰しもが持っていると思うんですが、真知子の場合は後輩と見えない数字とかに押し立てられて、すごく自分に悩んでいる人間なので、苦しいだろうなと単純に思いました。」と語っており、葛藤や認められたいという苦しみをリアルに演じています。
本作では、アラサーのアパレルショップ店長・真知子を演じる瀧内さん。役作りのために実際にアパレルショップで働いて本作に挑んだそう。作品ごとに魅力を進化させてきた瀧内さんが、本作で放つリアリティに、同世代の女性たちは共感せずにいられないだろう。

【瀧内公美さんコメント】
―オファーが来たときの印象はどうでしたか?
最初にお話を聞いたときは、“裏アカ”って何だろう?というのがまず始まりでした。“裏アカ”ということは表があるのかな?ということも話していました。何なんだろう?という興味がありましたね。私はSNSもやらないし、なんで私にお話が来たのかなとも思いましたが、加藤監督と初めて会ったときに、『彼女の人生は間違いじゃない』(17/廣木隆一監督)を観て、一緒に仕事をしてみたいと思ったと言われました。
そもそも、本や脚本を読む時って、私が書いたものではなくて、作家の方が書いたものなので、どういう思いで書いたんだろうとか、どうしてここに着眼したんだろうとか、なぜ私がこの作品に呼ばれる意味があるのかなとか考えるところから始まるので、そういうのはクセになっていますね。

―真知子という役柄についてはどう感じましたか?
似ているところはあまりないかもしれないですね。SNSをやっていないというところが自分の中で大きくて。でも、一生懸命取り組みたいという気持ちがあるところは、似ていると いうか…自分で言うのもあれなんですけど、彼女の素敵なところだなと思いました。
承認欲求って目に見えないものですよね。そういうものを誰しもが持っていると思うんですが、真知子の場合は後輩と見えない数字とかに押し立てられて、すごく自分に悩んでいる人間なので、苦しいだろうなと単純に思いましたね。